講座紹介 教授挨拶

口腔腫瘍外科学部門

口腔外科学講座口腔腫瘍外科学部門 教授 嶋根 俊和

昭和医科⼤学歯学部口腔外科学講座口腔腫瘍外科学部門は、口腔腫瘍に関する知識と技術をより専門的に発揮するため2014年に設置されました。同年10月には昭和医科⼤学直属の頭頸部腫瘍センターが設立され、医学部、歯学部の垣根をこえ、昭和医科⼤学病院と昭和医科⼤学歯科病院が連携して診療を行っています。
頭頸部は咀嚼、嚥下、味覚や呼吸、顔面の形態に関係する重要な部位であり、専門的かつ高度な治療が必要となります。また、口腔に発生する腫瘍は歯科口腔外科と耳鼻咽喉科で診療範囲が重なっており、これまで医科と歯科で様々な意見交換がされてきた歴史があります。医科と歯科それぞれがお互いの診療範囲や、長所と短所を理解しながらも、多くの施設では密接な連携がとられることなく診療が行われているのが現状です。
頭頸部腫瘍センターの診療スタッフは、口腔腫瘍を専門とする歯科口腔外科医師、頭頸部腫瘍を専門とする耳鼻咽喉科医師、さらには形成外科医師や口腔リハビリテーション科医師、歯科衛生士、ケースワーカーなどからなり、診断や治療、リハビリテーション、周術期口腔機能管理を行っています。昭和医科⼤学歯科病院で診断から治療までを行う場合もありますが、症例に応じて昭和医科⼤学病院での検査や治療を行う場合もあります。医師と歯科医師だけでなく、他職種が連携する総合的な診療体制により、患者さんにとって安全かつ確実な、よりよい医療を提供してまいりたいと考えております。

口腔外科学講座口腔腫瘍外科学部門
教授 嶋根俊和