研修希望の方へ 医局員の教育

当講座における医局員教育について

口腔外科医に対する教育は、口腔外科専門医の資格を得るまでの初期研修、専門医として主な手術の執刀を担当し、口腔外科指導医の資格を得るまでの中期研修、そして指導医として自己の専門分野を確立して行く後期研修の3段階に分けることが出来ます。

初期研修(4年間):認定医

口腔外科では各種感染症、自己免疫疾患あるいは抗腫瘍薬による副作用など口腔内に特徴的な症状を示す全身疾患に対する理解が重視されています。そこで、入局1年目は、外来での医療面接・診断、あるいは抜歯等の本的な手術手技や病棟での周術期管理を経験してもらいます。そして2年目からは麻酔科研修に加え、医学部付属病院の救命救急センターでの研修を通し、口腔外科で必要な全身管理の知識・技量を身に着けてもらいます。3年目以降は学会報告ならびに論文執筆等の学会活動、さらにはインプラントセンターでの研修等を行って認定医資格の取得に向けた準備を行います。

中期研修(5~8年間):専門医

顎変形症や悪性腫瘍など日本口腔外科学会で定めている中難度以上の手術の修練を集中的に経験してもらうことで「手術が出来る口腔外科医」を育成することが目的となります。顎変形症や良性腫瘍に対する手術研修は歯科病院で行う事になりますが、口腔癌については原則として2年間医学部付属病院頭頚部腫瘍センターで研修してもらいます。また、論文業績を積むことで、専門医取得に備えることとなります。

後期研修(9年~):指導医

指導医に相応しい専門領域を確立することが目的となります。自身が専門領域とする分野の手術修練を徹底的に行うと共に、希望者には国内外にある一流の医療施設で口腔癌、先天異常、顎変形症などの手術研修を経験してもらい、高度な専門性を有する口腔外科医を育成したいと考えています。